【年齢別】老後資金2,000万円を確定拠出年金(iDeCo)で積立てるための掛金まとめ

確定拠出年金(iDeCo)で積立てるための掛金まとめ

2019年6月3日、金融庁から資産形成に関する勧告がありました。確定拠出年金(iDeCo)で2,000万円の資産を形成するには毎月いくらの掛金を積み立てれば良いのか、年齢別にまとめました。確定拠出年金で拠出できるのは60歳までなので、60歳までに2,000万円の資産形成を行う資産です。

関連記事:国はもう年金で老後を守ってはくれない!金融庁が報告書で投資による資産形成を勧告

確定拠出年金(iDeCo)の現実的な運用利回り

SBI証券 確定拠出年金の利回り

出典:SBI証券「iDeCo(個人型確定拠出年金)」

SBI証券の確定拠出年金では運用できる商品が83件扱われています。上記表は、その商品が各期間に応じて何%のリターンが生まれたのかで商品を検索することのできる画面です。83商品のうち「3年以上」に表示されている58商品が3年以上の実績があり、52商品は3年間合計で0%〜10%の利回りだったことを示しています。

また、現時点では3年前までのトータルリターンのランキングも見ることができます。

SBI証券 確定拠出年金 トータルリターン ランキング

出典:SBI証券「トータルリターンランキング(元本変動型)」(※ 画像をタップで画像拡大)

確定拠出年金においては長期積立投資が推奨されていますので、半年や1年ではなく3年のスパンでリターンを見てみると、1位で10.61%、36位で0.11%です。間の18位くらいで5%前後ですので、現実的な利回りとしては5%を想定するのが良いでしょう。

もちろんアクティブに運用しているファンドであれば、より大きなリターンを見込むこともできますし、債券や元本確保型の商品を選べば利回りは下がりますが損しづらい運用をすることもできます。

現実的な想定利回り5%で運用した場合、老後資金の2,000万円に届くのでしょうか。

確定拠出年金のポイント

確定拠出年金は満20歳から満60歳まで拠出・積立することができます。60歳を過ぎると追加で拠出することができません。

また確定拠出年金は、60歳を過ぎても受け取らなければそのまま運用し続けることができます。金額が多くなれば複利の効果も高いので、65歳まで(もしくは退職まで)受け取らないのも賢い選択肢です。

20代は年利5%の運用でOK

以下の表が、各年齢から60歳まで5%の運用利回りを想定して2,000万円の資産形成をするための掛金です。

一般的な会社員の最大掛金である23,000円を最大としています。(以下、同。)

年齢 掛金 年利 期間 元金 運用益 元利合計
20歳 14,000 5% 480ヶ月 6,720,000 14,125,222 20,845,222
21歳 15,000 5% 468ヶ月 7,020,000 14,074,651 21,094,651
22歳 16,000 5% 456ヶ月 7,296,000 13,945,675 21,241,675
23歳 16,000 5% 444ヶ月 7,548,000 12,938,347 20,042,347
24歳 17,000 5% 432ヶ月 7,344,000 12,737,393 20,081,393
25歳 18,000 5% 420ヶ月 7,560,000 12,478,890 20,038,890
26歳 20,000 5% 408ヶ月 8,160,000 12,810,458 20,970,458
27歳 21,000 5% 396ヶ月 8,316,000 12,407,975 20,723,975
28歳 22,000 5% 384ヶ月 8,448,000 11,970,741 20,418,741
29歳 23,000 5% 372ヶ月 8,556,000 11,504,358 20,060,358
30歳(△) 23,000 5% 360ヶ月 8,280,000 10,555,107 18,835,107
31歳(△) 23,000 5% 348ヶ月 8,004,000 9,664,202 17,668,202
32歳(△) 23,000 5% 336ヶ月 7,728,000 8,828,862 16,556,862
33歳(×) 23,000 5% 324ヶ月 7,452,000 8,046,444 15,498,444

5%で運用して60歳の時点で元利合計で2,000万円に届くのは29歳までであることがわかりました。60〜65歳の間は積立せずに引き続き運用すれば、32歳の1,655万円でも5年後には2,000万円に届きます。

33歳以上の方はそれ以上の利回りで運用するか、もしくは積立NISAやその他の投資で運用し資産形成する必要があります。

30代前半は年利8%で運用する必要あり

今度は年利8%で運用した場合の計算です。

年齢 掛金 年利 期間 元金 運用益 元利合計
25歳 10,000 8% 420ヶ月 4,200,000 17,378,008 21,578,008
26歳 11,000 8% 408ヶ月 4,488,000 17,362,263 21,850,263
27歳 11,000 8% 396ヶ月 4,356,000 15,748,184 20,104,184
28歳 12,000 8% 384ヶ月 4,608,000 15,560,417 20,168,417
29歳 13,000 8% 372ヶ月 4,836,000 15,243,746 20,079,746
30歳 15,000 8% 360ヶ月 5,400,000 15,878,992 21,278,992
31歳 16,000 8% 348ヶ月 5,568,000 15,262,760 20,830,760
32歳 17,000 8% 336ヶ月 5,712,000 14,584,091 20,296,091
33歳 19,000 8% 324ヶ月 6,156,000 14,627,370 20,783,370
34歳 20,000 8% 312ヶ月 6,240,000 13,784,762 20,024,762
35歳 22,000 8% 300ヶ月 6,600,000 13,540,601 20,140,601
36歳(△) 23,000 8% 300ヶ月 6,624,000 12,605,705 19,229,705
37歳(△) 23,000 8% 300ヶ月 6,348,000 11,190,597 17,538,597
38歳(△) 23,000 8% 300ヶ月 6,072,000 9,900,755 15,972,755
39歳(×) 23,000 8% 300ヶ月 5,796,000 8,726,902 14,522,902

年利8%で運用できれば、35歳までは60歳時に2,000万円の資産を形成出来るようになります。38歳までの方も65歳での受け取りとして60〜65歳までの間に運用し続ければ2,000万円に届く計算です。

過去3年間のトータルリターンで8%の投資先は11商品あるので、商品の選定が難しいとはいえ非現実的ではないでしょう。

30代後半は年利10%で運用しないと間に合わない

年齢 掛金 年利 期間 元金 運用益 元利合計
30歳 10,000 10% 360ヶ月 3,600,000 17,215,065 20,815,065
31歳 11,000 10% 348ヶ月 3,828,000 16,860,642 20,688,642
32歳 12,000 10% 336ヶ月 4,032,000 16,347,788 20,379,788
33歳 14,000 10% 324ヶ月 4,536,000 16,917,905 21,453,905
34歳 15,000 10% 312ヶ月 4,680,000 16,044,178 20,724,178
35歳 17,000 10% 300ヶ月 5,100,000 16,056,642 21,156,642
36歳 18,000 10% 288ヶ月 5,184,000 14,973,740 20,157,740
37歳 20,000 10% 276ヶ月 5,520,000 14,611,221 20,131,221
38歳 23,000 10% 264ヶ月 6,072,000 14,709,758 20,781,758
39歳(△) 23,000 10% 252ヶ月 5,796,000 12,831,915 18,627,915
40歳(△) 23,000 10% 240ヶ月 5,520,000 11,149,879 16,669,879
41歳(△) 23,000 10% 228ヶ月 5,244,000 9,645,846 14,889,846
42歳(△) 23,000 10% 216ヶ月 4,968,000 8,303,634 13,271,634
43歳(×) 23,000 10% 204ヶ月 4,692,000 7,108,531 11,800,531

30代後半の人(私を含む)は、年利10%以上で運用しないと老後資金の2,000万円には手が届きません。SBI証券でいうと、過去3年間で10%を超える運用をしているのは3社のみです。これらに期待するか、もしくはもっとリスクの高い商品に投資するしかありません。

20代は確定拠出年金5%のみで、30代は確定拠出年金5%と積立NISAを合わせて資産形成する。

現実的には5%の運用利回りが良いところだと考えて運用するのが良いでしょう。

そのためには、20代なら早めに確定拠出年金を積立て、30代であれば確定拠出年金+積立NISA(もしくはNISA)の税制優遇を活用して資産形成する必要があります。

参考資料:掛金最大の毎月23,000円の年齢別目標利回り

最後に、参考資料として毎月の最大掛金23,000円を拠出した際、年齢ごとに目標となる利回りをご紹介します。以下の表は60歳時点で2,000万円の資産を作るための目標利回りを表しています。

年齢 掛金 年利 期間 元金 運用益 元利合計
20歳 23,000 2.8% 480ヶ月 11,040,000 9,153,944 20,193,944
21歳 23,000 3.0% 468ヶ月 10,764,000 9,496,853 20,260,853
22歳 23,000 3.2% 456ヶ月 10,488,000 9,781,472 20,269,472
23歳 23,000 3.4% 444ヶ月 10,212,000 10,006,259 20,218,259
24歳 23,000 3.6% 432ヶ月 9,936,000 10,170,330 20,106,330
25歳 23,000 3.9% 420ヶ月 9,660,000 10,686,274 20,346,274
26歳 23,000 4.1% 408ヶ月 9,384,000 10,712,362 20,096,362
27歳 23,000 4.4% 396ヶ月 9,108,000 11,065,910 20,173,910
28歳 23,000 4.7% 384ヶ月 8,832,000 11,330,617 20,162,617
29歳 23,000 5.0% 372ヶ月 8,556,000 11,504,358 20,060,358
30歳 23,000 5.4% 360ヶ月 8,280,000 11,944,394 20,224,394
31歳 23,000 5.8% 348ヶ月 8,004,000 12,266,719 20,270,719
32歳 23,000 6.2% 336ヶ月 7,728,000 12,467,487 20,195,487
33歳 23,000 6.7% 324ヶ月 7,452,000 12,871,859 20,323,859
34歳 23,000 7.2% 312ヶ月 7,176,000 13,125,059 20,301,059
35歳 23,000 7.7% 300ヶ月 6,900,000 13,223,813 20,123,813
36歳 23,000 8.4% 288ヶ月 6,624,000 13,457,031 20,081,031
37歳 23,000 9.0% 276ヶ月 6,348,000 13,783,917 20,131,917
38歳 23,000 9.8% 264ヶ月 6,072,000 14,163,973 20,235,973
39歳 23,000 10.7% 252ヶ月 5,796,000 14,555,518 20,351,518
40歳 23,000 11.7% 240ヶ月 5,520,000 14,669,682 20,189,682

現実的に30代後半の8%を超える利回りは、投資のプロではない私たちにはとても難しい指標になると思います。積立NISAなどを利用して、より多くのお金を投資に回す必要があります。

今すぐ23,000円の積立が出来なくても、5,000円からでも早く始める方が後の複利効果が高くなります。まずは証券会社の確定拠出年金の口座を開設するところから始めましょう。